ああ,これが素晴らしき紙面の世界

引越から1年経ちました。今朝から新聞を取っています。朝日新聞。お恥ずかしながら,自分のお金で紙の新聞を取るのは生まれて初めて。こちらでは中日新聞や東京新聞とも提携している西日本新聞があり,とても魅力的なのですが,それでもあえて朝日新聞にしたのは,実家がずっと朝日を取っていたので慣れている,というのも理由のひとつ。(中日新聞は地元に強い分,折込広告もやたらと多く,同じ状況が西日本新聞にもあるやに思われた。笑)

でも最大の決め手は朝日新聞のポッドキャストでした。これまでドイツ語ものしか入れていなかったのですが,ひょんなことから朝日がポッドキャスト(朝ポキ)を始めたことを知り,聞いてみたらこれが実に面白い。なんと言っても出演者に味がある。

まず,「朝ポキ」のいろいろの番組を立ち上げ,自らMCとして出演しているチーフパーソナリティーの神田大介さん(朝日新聞コンテンツ編成本部音声ディレクター)。ビジネス面から朝ポキの戦略を練っておられる中嶋晋也さん(朝日新聞総合プロデュース本部メディアディレクター)。

それから,伊藤大地さん(朝日新聞デジタル編集長),奥山昌二郎さん(withnews編集長)とMCの神田さんの鼎談(毎週月曜日配信)も,毎回聴かせる番組に仕上がっている。特に奥山さんの洞察力は秀逸。

加えて,第一線で働いておられる記者さんや編集委員さんたち。

若手の記者さんたちの等身大のお話も,面白い。「楽屋裏」という番組に登場する音声チームの真田嶺さん,波絵理子さん,堀江麻友さん,江向彩也夏さん(現在はイベント戦略事務局)…。皆さんそれぞれご自身のさまざまな経験や課題に誠実に向き合いながら仕事をしておられます。

真田嶺さんはMCを務めることも多く,穏やかで素直な性格が声からも伝わってくる感じが好ましい。特に編集者の今永諒さん(コンテンツ編成本部)とのやりとりはしみじみ良かった(MEDIA TALK 47-48)。津田大介,原口大輔,神田大介が「三大だいすけ」だとすれば,こちらは「二大りょう」ですね。双璧かも。笑

こんな素敵な人たちが書いてる記事ってどんなだろう。読んでみたい。となったわけです。(ここまでが理由です。笑)

月980円で有料記事が月50本まで読める朝日新聞デジタルはこれまでも契約していたのですが,宅配紙面を定期購読すればデジタルの方は月500円になるというキャンペーンにも後押しされました。

ネットで購読申込をしたら,なんとその日のうちにASAのエリア担当者さんが自宅に訪ねて来てくださり,僕はカレンダーとフェイスタオル1枚と新聞紙用のゴミ袋2枚をもらいました。ああ,これが素晴らしき「定期購読」の世界。笑

僕が「実はポッドキャストが紙面購読の引き金になったんです」と熱く語るも,担当者さんは「ポッ?」。「…あの,スマホやインターネットで聞くやつです。」「?」笑 ああ,これが素晴らしき「紙面」の世界。笑 でもこのアナログ回帰感がとても心地良い。さあ,これからは僕も地に足をつけて生きてゆくんだ,っていう気にさえなる。笑