3月21日(木)に卒業式があり,ゼミから2名,チャペクワから4名(うち1名は無理をお願いして入っていただいたのでゼミとかぶります 笑)の方々が巣立ってゆかれました。
ゼミ生のお1人の卒業論文が,なんと今年度の学部卒業論文表彰制度で優秀賞をいただきました。おめでとうございます!イギリスの賛美歌詩人ブライアン・レンの研究でした。一緒に勉強できてとても楽しかったし,受賞は僕にもうれしい出来事でした。もうお1人の方は,デュルフレのレクイエムをソレム修道院のグレゴリオ聖歌復興運動の流れのなかに位置づけ読み解く研究に取り組まれました。Frédéric Blanc による英語の伝記を基本に,デュルフレの回想録(souvenir)をフランス語で読んだり。こちらもとても楽しかったし,私自身にも良い勉強になりました。ゼミ生のお2人,ご卒業おめでとうございます!
チャペクワからも4名のメンバーがご卒業。僕が着任してから入部してくださった方々のうち,初めての卒業生です。72年にわたるこの大学のチャペクワ(Chapel Choir)の歴史のなかでは,雰囲気にもさまざまな彩りがあったように思いますし,それは時々「OBです」「OGです」と名乗り出てくださる先輩方からもお見受けできます。しかしながら,この4名は,間違いなく現在のチャペルクワイアの雰囲気をつくってくださった大恩人。ある意味,新しい伝統をつくってくださった方々ともいえる。それだけにとてもとても感慨深いです。その大半をコロナ禍のうちに過ごしたにもかかわらず,前向きに,心をこめてともに音楽と向き合ってくださいました。コロナ禍から解放されてまだ間もない時期ですので,今なお部員数はまだまだですけれど,少人数ならではのアットホームな温かみがありました。
チャペクワの「pax 平和」を体現するような穏やかさで,安心感をいただいたソプラノのMさん。
チャペクワの「laetitia 喜び」として,いつも持ち前の明るさを分けてくださっていた(泣き虫さんでもある)アルトのHさん。
チャペクワの「philosophia 哲学」を極めるべく奮闘(周りはぽか~ん笑),無理とみるや持ち前の天然ギャグを連発,ぐいぐいチャペクワを引っ張ってくださったムードメーカー,テノールのJ君。
そしてチャペクワの「conscientia 良心」としてチャペクワの行末を汗をかきかき(笑)心配してくれていたバスのK君(ここまでほとんど内輪ネタ 笑)。
お1人おひとり個性豊かで,ユーモアに富んでいて,でもまっすぐで,思いやりがあって,謙虚で,後輩にとても慕われていた尊い方々。彼らのチャペルクワイアへの取り組みは,きっと後輩たちにも受け継がれてゆくはずです。心から感謝しています。4名の方々,あらためてご卒業おめでとうございます!
卒業式後,チャペルクワイアの後輩たち主催の謝恩会が,合宿でいつもお世話になっている合宿研修所の一室をお借りして開かれ,その後,大学近くのイタリア料理店でコンパがありました。僕にも素敵な感謝のお裾分けをいただきました。ありがとうございました!